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薄型二軸フィルム延伸器
(光学顕微鏡観察に対応)

顕微鏡ステージに収まる薄型25mmの二軸延伸器。
開口部を中心に延伸でき、透過光観察もOK。
フィルムの偏光や位相差観察、各種分光分析に最適です。

薄型二軸フィルム延伸器

主な特長

  • 顕微鏡クリアランスを考慮した25mmの薄型デザイン

    顕微鏡クリアランスを考慮した
    25mmの薄型デザイン

  • 開口部を視野中心に固定し最大50mmの延伸を実現

    開口部を視野中心に固定し
    最大50mmの延伸を実現

  • サンプルの裏側に遮蔽物はなく透過光の分析も可能

    サンプルの裏側に遮蔽物はなく
    透過光の分析も可能


  • 概要
  • 構成・仕様
  • 参考情報
  • ユーザーインタビュー
  • 論文紹介

製品概要


薄型二軸フィルム延伸器は、顕微鏡観察下でポリマー(高分子)フィルムを延伸するための延伸器・引張器です。 顕微鏡ステージに設置するために、薄型の構造(25mm)となっています。 x軸とy軸を独立して、フィルムを延伸させることができます。 また開口穴を中心に延伸するため、光学測定する試料の箇所は、延伸によってずれることはありません。 延伸したフィルムの光の通過を妨げない構造となっているため、光学測定装置と光学特性を測定することも可能です。


Thickness (mm)


一般的に高分子フィルム材料は二軸延伸により成形加工することで、透明性などの光学特性、引っ張りや突き刺しに対する機械的強度特性、 耐熱性能や耐寒性能などを獲得しています。これら高分子フィルムの二軸延伸過程における構造変化のダイナミクスを評価する際には、 試料を延伸しながらの顕微鏡観察や偏光ラマン分光や偏光赤外吸収分光などの分光分析が有用です。


サイエンスエッジの二軸延伸器は、こういったフィルムの顕微鏡観察や各種分光分析をするのに最適な仕様で設計されています。


特長

  • x軸、y軸を独立に制御できる二軸延伸機能
  • 顕微鏡に設置可能な高さ25mmの薄型構造
  • 光学測定を可能にするオープン構造
  • 延伸中でも、ずれない光学測定点
  • 高い延伸分解能: ~ 0.05 mm
  • 長い延伸距離: > 45 mm

使用例

  • ポリマー(高分子)フィルムの延伸させながらの顕微鏡観察
  • ポリマー(高分子)フィルムの偏光特性の延伸依存性評価
  • ポリマー(高分子)フィルムの(透過)分光特性の延伸依存性評価
  • ポリマー(高分子)フィルムのラマンスペクトルの延伸依存性評価

構成・仕様


構成

  • 二軸フィルム延伸器本体
  • [オプション]回転ノブ電動システム

仕様

仕様
型番 BFSFM-X50-Y45
適用可能なフィルムサイズ x ≧ 7 mm , y ≧ 12 mm
延伸距離 x: 50 mm, y: 45 mm
延伸分解能 〜 0.05 mm (2.0 mm/1回転)
延伸動力 手動 (ノブの回転) / [オプション]電動
サイズ (mm) 151 x 122.5 x 25 (フレーム), 184.5 x 145 x 26.2 (ノブ, スケール針含む)
重量 (kg) 1.6

外形 (mm)

Drawing (mm)



Drawing (mm)


その他

外形、サイズ、延伸距離、フィルムサイズ、電動オプションなどの仕様カスタマイズについては、ご気軽にご相談下さい。


参考情報


ノブの目盛り

Scale on Knob


  • 目盛り:0 ~ 2.0mm (1 回転)/ 0.1 mm ピッチ/ 0 mm (0 °)と 1 mm (180 °)

ポリマーフィルムの設置

Film hold


フィルムを試料ステージにのせ、上からカバープレートをおいて、ネジ止めにより抑えつけてフィルムを固定します。


フィルムの延伸

Stretched film

x軸とy軸の両方向に、ポリマーフィルムを二軸に延伸させている様子


フィルムの延伸状態の固定

Stretched film

フィルムの収縮力が大きく、ノブから手を離すと延伸状態を維持できない場合は、ストッパを強く締めることで延伸状態を固定できます。


ユーザーインタビュー


静岡大学 教授

「表面プラズモンの共鳴波長は、試料が持つ構造周期に依存します。そこで、試料を延伸して構造周期を連続的に変化させることで、 試料を透過した光の色が連続的に変わる様子を観察できるのではないかと考えました。


サイエンスエッジ社の二軸延伸器は、私たちの考えていた実験系にまさに最適な仕様の装置でした。具体的には、 一軸ではなく二軸で試料を広く延伸できること。なおかつ、顕微鏡ステージに載せて観察できるような薄型であることです。 二軸延伸器の市販品は非常に少なく、あったとしても非常に大型な装置で、 そもそも顕微鏡での観察用途で設計されていないんですよね。


また、実際に使ってみて良かったのは、X軸Y軸ともに試料を両方向に同時に延伸する仕様になっている点です。 つまり、観察部位を顕微鏡の視野中心に固定したままで延伸が可能という点です。サイエンスエッジ社は顕微鏡のプロなので、 顕微鏡観察に求められる機能や使い勝手をよく把握されているのだなと感じました」(2021/12/16)


BFSFM on a microscope stage

(a)(b)実際の実験装置に二軸延伸器を搭載した様子。 (c)光路に設置できる縦型の二軸延伸器(弊社特注品)。


論文紹介


Ayana Mizuno and Atsushi Ono
“Dynamic Control of the Interparticle Distance in a Self-Assembled Ag Nanocube Monolayer for Plasmonic Color Modulation”
ACS Appl. Nano Mater. 4, 9, 9721–9728 (2021)


Ayana Mizuno and Atsushi Ono
“Static and dynamic tuning of surface plasmon resonance by controlling interparticle distance in arrays of Au nanoparticles”
Appl. Surf. Sci. 480, 846-850 (2019)